越境ECを行う上では、関税やその他諸費用が多くの方にとって敬遠されがちですが、注意が必要です。
この記事では、海外配送時に発生する関税やその他諸費用についてまとめています。
越境ECを始める際に必要な情報は、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
ＨＳコードと関税について
関税率はＨＳコードによって異なります。関税率とHSコードの関係については、以下の記事を参照してください。
また、同じ製品であっても、宛先国が異なればＨＳコードや税率も異なるため、注意が必要です（次章例1・例2）。
コードによっては、計算方法が異なる場合があり、関税率や申告金額の他、発送数量等が関税額に影響する場合もあります（次章例3）。
次章では、例を交えてこれらのケースについて説明します。
関税の計算方法
以下は、具体的な関税の計算方法です。
HSコードから関税を調べるには、WorldTariff（ワールドタリフ）というツールを使用すると簡単に調べることができます。
ワールドタリフの使い方については、以下の記事を参照してください。
越境EC必須のツール ワールドタリフ（WorldTariff）とは？！
英語不要？！ ワールドタリフ(WorldTariff)活用 〜応用編〜
例1【ポラロイドカメラフィルムリフィル・米国向け】
・HS: 3701200030
・単価： ＄50
・数量： 10
・申告金額： ＄500
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＞＞関税率：3.7%
申告金額 ＄500 × 3.7％（0.037） ＝ ＄18.5
関税額 ＄18.5
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例2【ポラロイドカメラフィルムリフィル・カナダ向け】
・HS: 3701200000
・単価： ＄50
・数量： 10
・申告金額： ＄500
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＞＞関税率：6.5%
申告金額 ＄500 × 6.5％（0.065） ＝ ＄32.5
関税額 ＄32.5
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例3【工具（プライヤー）・米国向け】
・HS： 820320000
・単価： ＄1000
・数量： 120
・申告金額： ＄120000
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＞関税率：5.5% + ＄0.12 / 数量1ダース毎
申告金額 ＄120000 × 5.5％（0.055） ＝ ＄6600
数量 120 ÷
数量1ダース毎の関税：＄0.12 × 10＝＄1.2
関税額 ＄6601.2
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注意：
- HSコードによって、関税率や申告方法が異なる場合があります。
- 申告金額、数量、発送方法などによって、関税額が変わる場合があります。
- 正確な関税額を知るためには、専門家に相談することをお勧めします。
以上が、関税やその他諸費用についてのまとめです。越境ECを行う際には、しっかりと調べて計画的に進めることが大切です。
消費税について
越境ECにおいて、消費税は以下の通りです。
- 日本から海外へ出荷した際、日本の消費税はかかりません。
- 日本から海外へ出荷する場合、宛先国で消費税がかかる場合があります。
- 海外から日本へ送付する場合、日本の消費税がかかる場合があります。
- 海外から日本へ送付する場合、日本の消費税は、申告価格が10万円以下の場合はかからない場合があります。
詳細については、以下の記事を参照してください。
運送費用について
越境ECにおいて、運送費用は以下の通りです。
- 日本から海外へ出荷する場合、運送費用は日本で支払います。
- 海外から日本へ送付する場合、運送費用は海外で支払います。
その他諸費用について
越境ECにおいて、その他諸費用は以下の通りです。
- 薬事法に基づく許可、認可、登録等の手続き費用
- 商標登録費用
- 商品検査費用
- 翻訳費用
- 通訳費用
- 広告費用
詳細については、以下の記事を参照してください。