関税率は輸出時ではなく、輸入時に対応する輸入国の通関士がHSコードをもとに決定する事をご存知ですか?
この事実をしっかりと把握しておかないと知らない間に損をしているかもしれません。
そこで本記事では、関税率決定の仕組みや、勘違いしやすいポイントに関して確認していきます。
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関税率はどこで、どのように決まるのか
前述したように、関税率はHSコードによって決まります。
HSコードは国によって異なり、1つの商品に対し、『出国時』と『入国時』の2回付与されます。
ここで問題となるのは、『出国時』と『入国時』、どちらのHSコードに対して関税率は決まるのか、と言う事です。
当然ですが、関税をかける理由は自国の商品を守るためなので、『輸入時』のHSコードで関税率が決まります。
これが、前述した、
関税率は輸出時ではなく、輸入時に対応する輸入国の通関士が決定します。
の意味するところです。
注意! 関税率に関して多くの方が見落としているポイント
既にお気付きの方もいらっしゃるかも知れませんが、ここで気をつけなければならない点は、HSコードは通関士によって変わる可能性があるという事です。
例えば、輸出時は『玩具のブーツ(クリスマスに飾るような)』としてHSコードが発行された物が、輸入時には『スノーブーツ』としてHSコードが発行されるケースがあります。
この場合、出荷した貨物には『玩具のブーツ(クリスマスに飾るような)』の関税率(0%)ではなく、『スノーブーツ』の関税率(20%)がかかってしまいます。
別の例を挙げると、『plastic toy figure』(関税率0%)として出荷したつもりでも、plastic statuette(関税率5%)と通関士が判断した場合、余分に関税が5%も多くかかってしまいます。
このような事実を知っていないと、自分の気づかないところで、損失を出している可能性があります。
損しないためにやるべき事
このようなケースで損をしてしまうのは送り手側です。
この場合、対処するために行う事はただ1つです。
輸入許可書を取り寄せる
輸入許可書を取り寄せる事で、配送した商品が異なるHSコードを発行されないようする事が可能です。
まとめ
関税率とHSコードの関係に関しては以上となります。
越境ECではその名の通り、国境をまたぐのでルールが煩雑になりがちです。
だからこそ、上記の様に、知らない内に損失を出さないためにも、本記事を参考に、関税率とHSコードに関してしっかりと理解しましょう!
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