海外AmazonでFBA販売をされている方は、自社でクーリエ会社(UPS、FEDEXやDHLなど)と契約するか、輸出代行会社を通じて、商品を海外に配送いたします。
この時、輸出許可通知書と呼ばれる書類がクーリエ会社より発行される場合があります。この<輸出許可通知書>は、消費税還付を受けるために非常に重要な書類の一つです。
もしこの書類を保管していなかった場合、後の税務調査で<消費税還付の取り消し>という重大な問題になりかねません。輸出許可通知書は海外販売をする方にとって非常に重要な書類ですので、本記事は、輸出許可通知書について解説いたします。
「この記事は下記の方を対象にしています。」
・これから海外AmazonのFBA販売を始めようとする方
・既に海外AmazonのFBA販売をしている方のうち、税務調査の対応をしたい方
そもそも輸出許可通知書とは?
輸出許可通知書は、郵便以外の方法で海外に商品を配送した場合に、日本の税関から発行される書類をいいます。
上記の書類は、対税務署で<商品を海外に輸出したことを証明する書類>となります。別の記事にて、消費税還付の要件に「輸出したことを証明する書類」の保管が必要と説明しましたが、まさにその書類が輸出許可通知書となります。
クーリエ会社から輸出許可通知書が送られてこないのはなぜ?
ここまで読んで「既にクーリエ会社を利用して海外に商品を配送しているけど、輸出許可通知書なんてもらったことがない」という方も相当数いると思います。実は、輸出許可通知書は<自分からクーリエ会社に依頼>しないともらえないケースが非常に多いです。
自社の担当者にもよりますが、多くの場合でこちらからアプローチをしないと発行してもらえないので、輸出許可通知書の存在を知らないセラーの場合、数年分の書類を入手せずにいた、という事例も見たことがあります。(このケースでは、直ぐに発行を依頼してもらい事なきを得ましたが、もし既に書類が廃棄されていた場合は、後の税務調査で<消費税還付の取り消し>という取り返しの付かない事例になるところでした。)
また、輸出代行会社を利用して海外FBA倉庫に商品を配送している方も、輸出代行会社から輸出許可通知書を入手しなければいけません。
ただし、別途、重要な書類を作成する必要があります。下記の記事にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
輸出代行会社を利用して海外配送をしている方は要注意!消費税輸出免税不適用連絡一覧表を作成しよう!
まとめ
輸出許可通知書は、消費税還付を受けるために非常に重要な書類です。
もしまだお手元に輸出許可通知書がない場合、今すぐにクーリエ会社の担当者の方に連絡を取り、輸出許可通知書を発行してもらうよう依頼しましょう。